授業の進め方は、どの先生も素晴らしく、完コピしてくださったと感じています。3月、先生方の学生への指導を見守りながら「大丈夫かな」とヒヤヒヤすることもありました。けれど、その後の成長を目の当たりにして、心からうれしく、誇らしく思っています。
たとえば、人と話しているときに、「信頼関係のないあんたが、それを言う?」と感じる瞬間って、誰にでもあるだろうと思います。実は教師という立場は、ときにズバッとものを言ってしまうものです。その場面を見たときは、何度か胃がキリキリしました。自分が誰からも愛される教師というわけではないので、ネガティブフィードバックで学生のモチベーションをどん底に落としてしまうかもしれません。先生から学生への言葉は「ありがたいアドバイス」と受け取られることもある一方で、同じ価値観を持たない人からすれば「余計なお世話」と映るかもしれません。そんな場合、学生は心を閉ざし、学ぶことをやめてしまうかもしれません。その危うさを、強く感じていました。
しかし、学生を励まし、拍手で盛り上げ、勇気を引き出せば、彼らは驚くほど、前に進み続けてくれます。ただ、最終的に伸びるかどうかは、放課後、彼らがどれだけ努力を続けるかにかかっています。
今週は、「放課後での指導法」についても先生方と分かち合いました。おかげで、この一週間、ずっと幸せな気持ちで過ごすことができました。
思い返せば、16年前、中国で最初に教材が出版されたときに、私は「この本を使えば、先生たちは必ず学生を伸ばせるようになる。だから自分の役割は終わった」と安心しました。
ところが、返ってきた声は「使い方がわからない」というものでした。そのとき、自分の仕事はまだ終わっていないと気づかされました。
今回のプロジェクトでも、実は、同じ感覚があります。「これで自分の役割は終えただろう」と、ほっとした気持ちになったのですが、もしかしたら一年後には、また新しい課題が見えてくるかもしれません。ですから、これからも心の準備を忘れずに歩んでいきたいと思います。
ビデオ: 言葉に心を吹き込むのが上手な趙さんのスピーチの一部です。ご覧ください。