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くろしおスタジオ・スピーチライブの番外編第3弾

ミャンマーのフーさんには、日本で就職するメリットについて話してもらいました。
以前は、「日本で働くと収入が多いから」という理由で、日本就職に人気があったそうですが、いまは、仕事の経験のない新卒を正規採用してくれるのは、日本だけだ!と主張する学生もいます。
中国人の教え子のひとりは、大学卒業後、新卒で、故郷の高校に戻り、日本語教師になれたのですが、結婚して妊娠したことを上司に伝えると、すぐクビになってしまったそうです。反対に、長崎の大学で働いている中国人の友人は、赤ちゃんを育てるという理由で、パパが1年間産休をとって、いま、子育てに専念しています。彼は「日本、すごいですね」と言います。
もちろん、日本での就職が完璧だとは言いませんし、日本人も、もしかしたらまだまだ海外のみなさんと一緒に働くことに慣れていないかもしれません。でも、少なくとも、彼らが話す日本就職のイメージは、うそではありません。
長年中国に滞在していたいましたが、ベテランの先生と約束して、若い頃からずっと心がけていたことは、海外で働く日本語教師の最大の使命、それは、日本語の授業を通して、ひとりでも多くの日本ファンを増やすことで、そのために、絶対に感情的になったり、不機嫌になったりしないこと。学生たちにいじわるな態度を見せないことでした。
将来、わたしたち日本人の老後のお世話をしてくれるのも、生まれてくる子どもたちをお世話してくれるのも、お店でわたしたちに商品を渡してくれるのも、食べ物を提供してくれるのも、多くは、外国の方々になる時代が必ず来るから‼️いま、多くの日本人は、まだそのことに気づいていないけど、海外で働く日本語教師は、このことを忘れちゃダメよ。
これは、20数年前にその先生がおっしゃった言葉ですが、徐々に日本もそのような状況になってきていると思います。そして、わたしが帰国する際にはひとこと褒めていただきました。
「幸ちゃんは、中国で素敵なことをたくさんしましたね」と。
いま日本で、日本語教師を育成するお仕事もさせていただいていますが、学生たちのどんな態度にもポジティブなリアクションをとる日本語教師を育てています。
スピーチライブをぜひご覧ください。

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