イベント情報

くろしおスタジオスピーチライブ番外編第4弾

中国人の友人(日本語教師)が「以前と同じように授業をして、文法や構文の説明もしっかりやっています。以前の学生は卒業前に全員N1試験に合格したのに、いまはN2試験に合格できない学生が半数くらいいて、やる気も感じられません。それがわたしの悩みです」とおっしゃいます。

以前の中国人学生はお金がなかったので、遊びにいくこともなかったはずです。それに、暇だったでしょうから、予習復習をする時間と朝30分の朗読、夜、本文を暗記する時間と心の余裕があったと思います。しかし、いまの学生は経済的に豊かになり、誘惑もたくさんあるでしょうし、遊びに行きたいなら行けますし、大人の恋愛がしたいなら、お金も時間もかかります。また、スマホでショート動画を見ていたら、あっというまに就寝時間になってしまい、予習復習に費やす時間が圧倒的に足りません。

以前の授業のやり方は、以前の環境があったからこそ成功できたのだと思います。いまの学生たちは、昔の学生の成功サンプルを再現することができないことに苦しんでいます。

以前の学生は、筆記試験のための勉強をやりまくった結果、話す力を引っ張ることができました。しかし、いまの学生には、話す力を先に伸ばして自信を持ってもらい、筆記試験の成績を引っ張るやり方のほうが合っているように思います。そして、2,30年後、また以前のやり方が必要な時が来るかもしれません。

今の学生に、話す力を身につけてもらうためのトレーニングと互いに尊重する言葉をかけ合うトレーニングをすると、予習復習をしなくても、予習復習をする学生よりずっと速く上達できます。ただ気をつけないと、コツコツ頑張っている他の学生たちをバカにする人もいて、そこがデメリットのような気がします。

油断しないでやり続ける。他人をバカにしないと決心する。なにごとも自信を持って取り組む。それらを意識しながら勉強していると、みな表情が生き生きしてきます。くろしおスタジオ番外編に、内定者研修を2か月受けてくれた学生4名が出てくれました。来週からはベトナム🇻🇳カンボジア🇰🇭キルギス🇰🇬ミャンマー🇲🇲モンゴル🇲🇳の日本語教育機関によるスピーチライブが始まります。現地の学生たちが「日本が大好きです!」と言ってくれるのが嬉しいです。どうぞお楽しみに!!

シェアする