先週と今週、50名の先生が、私の授業スタイルでオンライン授業を進めてくださいました。今日は皆さんにお伝えしたいことがあります。私たちが初級学習者に対して、発音や文法を厳しく直すのは、ヨチヨチ歩きの赤ちゃんに「だめだ!もっと手を振って!足を上げて!背筋を伸ばして歩け!」と怒鳴るようなものです。そんなことをされた赤ちゃんは、歩くことをやめてしまうでしょう。学生も同じで、話すことを恐れるようになってしまいます。イメージしてみてください。もし私のような研修講師が、先生であるあなたに、毎日厳しく問題点を突きつけたらどうなるでしょうか。きっと、その瞬間から声が震え出し、三日もしないうちに「もう教師を続けられない」と思うはずです。学生だって同じです。私たちの一番大きな仕事は、学生たちのやる気を守ること、育てることです。学生たちが「日本語は楽しい!」と思えば、放課後、自ら学び始めます。自ら直そうとします。人前で問題点を指摘され、恥をかき、メンツを潰されたら誰だってやる気をなくします。そんな時、私たちは、学生一人一人に、みんなが間違いやすい問題点
をまとめたプリントを1枚を、放課後練習用にプレゼントするだけで良いのです。ひと言「あなたはできる!」と添えて。そうすれば、結果として日本語を好きになってもらえるかもしれません。先生方、学生たちを明るい未来へと歩ませる力は、私たちの励ましの一言にかかっています!