イベント情報

【篠研企画】🇯🇵

研修で一番気をつけているのは、すべての受講者に「ああ、これなら自分もできるだろう」と思ってもらうところです。

受講者に萎縮してもらいたくないので、「わたしのことをあなたの弟か妹、甥っ子や姪っ子だと思ってください」と言い続けてきました。受講される先生が萎縮したまま能力が発揮できないまま教師研修を受け続けると「あー、やっぱり自分たちは結局できない」と思われてしまうからです。

昨年4月にスタートした日本語教師研修では、先生方の授業のビデオを見ながら、Aは×、Bも×、Cは△、Dは〇、Eは◎といった説明を、先生一人一人を褒めながら、そして励ましながら、懇切丁寧に、アフターケアもたっぷりして、やっと成果が得られるようになりました。そこまですれば毎回成果が出ますし、そこまでしなければ偶然成果が出ることもないと思います。ダメ出しのオンパレードで上から蓋をして立場の下の人間の心をズタズタにするのはよっぽど簡単ですが、お花を育てるようにやさしい気持ちでいないと、人はすでに持っている武器をしまったまま出してくれませんし、新しい武器を手にしようとはしないでしょう。

ですから、威厳を示して受講者を萎縮させることをしません。研修を受ける立場を考えてみると、威厳を示す講師、偉ぶる講師の話は聞きたくないものです。そこが、この研修の原点です。今回も、なにがなんでも成果を出したいと思います。

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