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【発音指導養成講座】🇯🇵

単語のアクセントは正しくても文になると途端に間違いだらけになってしまう学生を見て、心底悩む先生が想像以上に多いそうです。

私もそうでしたし、散々悩んで楽譜を作りました。当時は「学生にきれいな発音、正しいアクセントで話してもらいたいなら楽譜が必要で、きっと世界中のすべての日本語教師が自分と同じか、もっと素晴らしい楽譜を作っているに違いない‼️」と思っていました。楽譜なしで教え子たちの発音矯正をするなんて、私には無理だったからです。

ピアノを習う時に、音を耳で聞いて、すぐに鍵盤を叩くより、楽譜を見ながらピアノをひいたほうがラクですし、記憶もしやすいです。

10数年経ってから、誰も楽譜を作っていないことがわかりました。ガラパゴス状態で10数年過ごした結果です。

確かに、楽譜を初めて見た他校の学生たちは興奮して「この楽譜、すごい。魔法だ」と言っていました。それに、面接対策や発表、討論の秘訣を使った教材を見て「これ、すごい。極秘の教科書だ!」と言って、週末、北京大学、清華大学にやってきて、みんなで一緒に猛特訓をしていました。当時は30代半ば、「いまと違ってギラギラしていたよ」とよく言われます。

ちなみに、最初から楽譜やさまざまな秘訣つきの教科書で勉強していた清華北大の教え子たちは、そのあたりの感動はなかったみたいです(笑)。

しかし、目の前の学生たちのために作った教材も授業の組み立て方も、授業で悩む先生方の役に立つとは夢にも思いませんでした。

このやり方で授業をすると、初級レベルの学習者でも、誰もが長い文でスラスラ話せるようになるので、クラスでひとりだけ目立って、浮くこともありません。

毎回、受講される先生方の模擬授業を見てフィールドバックをしていますが、これまで170名の先生のビデオに、できるだけ細かい提案をしてきました。

ビデオを見てフィードバックに費やす時間は、一人あたりだいたい2時間くらい。睡眠不足がはなはだしかったのですが、いま思えば、睡眠と引き換えに得たものは大きいです。

結果、評価基準を作ることができるようになりました。

これまでの評価基準を見て、「この基準はわかりやすい」「ああ、この状況を見てすぐには判断することはできないのにな」といった感じで、わりとサクサク見分けられるようになりました。

先日、東京中央日本語学院制作の日本語スピーキング試験の様子を紹介していただいたのですが、そのビデオを見て、よかった部分、足りない部分などがまるまる見えてきて、細かい部分まで説明ができるようになっていました。こういうスキルは、大量に時間を費やして、やっと身につけられるものかもしれません。

以前からスピーチ大会前の指導で、教え子たちに細かい指示を出してはいましたが、いま思うと、ムラがあったように思います。最近、ムラがなくなってきたのは、この教師研修のおかげです

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