これまで何度かワークショップに参加して思ったのは、自分がファシリテーションスキルを身につけなきゃまずいということでした。
昨年帰国直前にオンラインで日本語教師研修を担当することになり、参加された先生方には、私が行った授業のやり方を取り入れた即興授業をしてもらい、その様子を録画・提出してもらっています。先生方には授業を通して、ファシリテーションスキルもマスターしてもらっています。
あまりに細かい部分だからか、20年のベテラン教師も気づかないことが多いようです。もちろん、指摘しなくても最初から無意識にできている先生もいます。でも、意識してできているわけではありません。意識してからは、偶然性が消えてなくなります。
毎回、先生方のビフォーアフターの大きさに喜びを感じています。今回は上級者向け授業のスキルを学んでもらいました。上級者の学生たちは、想定外の発言、発表をしてくれるので、そのレベルに合ったコメント力が求められます。手抜きも実力不足もすぐにバレてしまうので、人間力というか人間性が試されます。ですから、真剣な態度、真剣な姿勢で臨む良い機会になったと思います。
15年前の教え子で、いま、東京の大学で日本語を教えている徐さんにも参加してもらいました。「やっていることは、当時と変わらない」と聞き、「ああ、オンラインでも再現できているのか」と思ってほっとしました。