昨夜はずっと手に汗握りながら試合観戦をしていました。
日本経済が世界を驚かせていた時代、サッカーも野球もそれほど強くなかったと記憶しています。メジャーリーガーたちが観光気分で日本のオールスターチーム相手に完勝。Jリーグがまだなかった時代です。
その後、1995年に野茂投手がドジャース、2001年にイチロー選手がマリナーズに、2003年に松井選手がヤンキースに入団しました。現在は、大谷翔平投手、ダルビッシュ投手がいて、ベースボールの世界大会では、何度か世界一も経験しています。
40数年前、私は『巨人の星』を見ていて、当時、昭和一桁生まれの父からも大リーグの凄さを聞かされていたので、日本人がメジャーリーグで活躍する未来が本当にやって来るとは、夢にも思いませんでした。私より2つ年上の野茂投手もきっと同じマインドだったはずです。ですから余計に不思議です。
その後、少年ジャンプで『キャプテン翼』の連載が始まり、中学時代(1983年)はアニメが流行りました。そんな中、カズ選手(三浦知良)は、1982年に15歳で単身ブラジルに渡り、ブラジルチームと契約、若くして数々の偉業を成し遂げました。日韓共同開催ワールドカップが終わると、ヨーロッパで活躍していた中田選手と稲本選手、小野選手、中村選手4名の「黄金のカルテット」が、私たちに夢を見せてくれました。
あれから20年。
昨夜は残念な結果に終わりましたが、現在U21、U 19の日本代表メンバーの中には、すでにヨーロッパのチームで活躍している選手もいます。『ドーハの悲劇』の話を聞いても、「昔の日本はそんな感じだったの?」と笑い、強豪相手に当然勝てると考えるメンバーたちです。もしかしたら、昨夜の敗戦が、今の子どもたちにとっての『ドーハの悲劇』で、4年後、8年後のワールドカップでは、世界を代表するようなストライカーやゴールキーパーがいて、再び日本代表が世界を驚かせるかもしれません。
でも、なんでしょう。快進撃を続け、圧倒的な強さで世界一になるより、ベスト8の壁に泣く日本代表に、ホッとする自分がいます。