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「愛のある対応」「愛のある処理」

日本語ができない外国籍の子どもは、「間違えたらどうしよう」「変なことを言ったら笑われるかもしれない」「何を言っても反応がない」という“怖さ”のために、黙ってしまい、表情がかたくなり、元気をなくしていきます。
実は、この段階で最も大切なのは、日本語を教えることではなく、日本語を怖いと思わせないことです。保育士さんが日常的に行っている「うまく言えなくても待つ」「表情を見る」「できなくても叱らない」「できたら一緒に喜ぶ」「同じことを何度でも繰り返す」という関わりは、日本語を使えるようになるために欠かせない要素です。
また、公文型や算盤塾の先生が大切にしている「説明しすぎない」「できるところから始める」「比べない」「小さな“できた”を積み上げる」という姿勢も、日本語初期の子どもに非常によく合っています。日本語は説明を聞いて分かるものではなく、使いながら慣れていくものだからです。
日本語ができない子にとって、大切なのは「声を出した」「伝えようとした」「日本語を使った」という事実です。ですから先生は、すぐに直したり、文法を長々と説明したりしなくても大丈夫です。子どもを萎縮させるような関わりを繰り返すモンスタースタディやゴーレム効果の実験を、無意識にやる必要もありません。
先生方に言ってもらいたい言葉は、「OK」「だいじょうぶ」「つたわったよ」「ありがとう」。たったそれだけで、子どもの表情ははっきり変わります。拍手も同じで、拍手は、上手だからでも正解だからでもなく、「話したから」「声を出したから」行います。拍手があると教室の空気はあたたかくなり、子どもは安心して、また話してみようと思えるようになります。これは保育の現場では当たり前のことです。
子どもは誰でも自分のことが一番好きです。だから「分かった」「言えた」「できた」という瞬間が一番うれしいのです。先生が主役になる必要はなく、その場を整えるだけで十分です。なぜなら、この段階では、日本語支援をすることが大事だからです。
日本語が上手になるのは、日本語の怖さを取り除いてくれる人がいるからです。それができるのは、保育士さん、保育士の資質を持つ人、公文型や算盤塾の先生たちだと思います。「愛のある対応」「愛のある処理」ができる方々だと思います。
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