
教育心理学に「ピグマリオン効果」と「ゴーレム効果」というものがあります。難しそうに聞こえますが、簡単に言えば、
これは学校だけでなく、職場や家庭にも当てはまると思っています。
今回のオンライン授業では「ポジティブフィードバック」……相手の良いところを伝えることを大切にしてきました。互いを認め合う習慣が広がると、学生たちは自信を取り戻し、参加された先生方も「以前は、自分も知らぬ間に学生を落ち込ませていた」とおっしゃっていました。
フィンランドやアメリカでは「互いを承認する文化」を学校全体で育てることで、いじめが減り、子どもたちの学ぶ意欲が高まることが報告されています。
そうそう、幸福度ランキングの高いオランダで日本語教師研修をする機会があって、先生方に反対に伺ったところ、「学校でも家庭でも、励まし合うことが日常的にある」と教えていただきました。
北欧の国々は物価や税金が高く、決して贅沢な暮らしではないそうです。それでも幸福度が高いのは、互いを認め、励まし合い、称え合う文化が根づいているからだと感じています。
このプロジェクトでは、発表や発言の後に、みんなで拍手をする。授業の終わりに、感謝の気持ちと誰のどこが良かったのかを話す。そんな小さな習慣から始めました。
幸せな社会をつくるカギは、物の豊かさよりも、人と人が支え合い、認め合うことにあると思っています
半年間、お疲れ様でした。

